来年は「XEXEX(ゼクセクス)20周年」になるようで、(1991年発売のゲームなどは全部20周年!)です。
他には、1991年に出たのが、今の格闘ゲームブームの火付け役となった「ストリートファイターII」も、1991年だった気がします。
カプコンの方では、プレイステーション3や、XBOX360で、来年は、ちょうど、「MARVEL VS. CAPCOM 3」が発売されます。
(MARVEL VS. CAPCOM 3)(カプコン)
http://www.capcom.co.jp/mvsc3/
ホーミングレーザーシューティングゲームの「レイフォース」は、もうちょっと後で、1993年位だった気がしますが、実は、ここら辺の年代は、ゲーム業界や、コンピューター業界では、かなり大きな転換期だったのです。
ゲーム業界の方では、ファミコンからの「スプライト」というタイプのキャラクター表示をするゲーム技術が、ちょうど、この1991年の
「XEXEX(ゼクセクス)」や、1993年位の「レイフォース」で技術が習熟完成した最後のバージョン辺りになって、その後には、「ポリゴン」ゲームが主体となっていきます。
なので、コナミの「XEXEX(ゼクセクス)」のアーケード基板の技術や、タイトーの「レイフォース」のアーケード基板の技術辺りが、かなり、現在から見ても、当時の技術が集約されたかなりの完成度をほこっているわけです。
なので、今見ても「レイフォース」の「ホーミングレーザー」なんかは、かなり綺麗な軌跡を描いて飛んでいきます。
一方で、コンピューター業界(パソコン)の方も、この辺りの時期に、大きな転換期を迎えていて、それは、これ以前には、日本のパソコンは、「国産パソコン」が主流だったので、これ以前には、かなりたくさんの個性的な国産パソコンが発売されていました。
この後、「Windows 95」が出て、世界共通仕様になったので、それはそれで恩恵が、とても高いわけですが、そういう時代だったわけです。
20年というと、けっこう時間が経ってしまっているので、最近思う事は、「古い時代の技術などは、その当時を知っている人でないと書けないなぁ」と思うようになったので、「古い時代の技術」についても書いていこうかなぁと思います。
実は、古いと言っても、基本的な映像を出力して作ったり、音を加工する根本は変わらないので、けっこう、今でも、使える部分があったり、独特のいいアイデアがあったり、当時の事を知っていないとわからないような独特な技術もあります。
最近は、MikuMikuDanceも「MME」が出たので、けっこう、この「2Dエフェクト」時代のエフェクトの付け方を参考にすると良さそうな部分も多いわけです。
基本的に、古い時代の2Dゲーム機のエフェクトは、
・拡大、縮小
・半透明
・回転
くらいの技術部分だけでも、かなりいろいろな演出のコツを使ったり、動き方を工夫したりして、派手に見せたりしていたわけですが、こういった部分は、みんな、MikuMikuDanceの機能では、もっと綺麗にできるわけなので、いろいろ古い時代のゲームのエフェクトの仕方を、よく観察してみれば、いろいろな効果的なエフェクトを作れます。
基本的には、「拡大、縮小」「半透明」「回転」の技術だけでも、使い方としては、現在では「2DCGの描き方テクニック」に、だいぶ似ています。
(1)マスクする(前に不透明な部分を置いて、後を隠して、見せたい部分は、半透明にする。とか、この半透明度を変化させたり、色の付いた半透明を、いろいろブレンドしながら可変するとか、だけでも、かなりの事ができます。)
(2)半透明のアルファの成分を複雑に加算していく。
などで、要するに「使い方」の技術部分のコツが、たくさんあるわけです。
後は、音源の方も、この時期に、大きな転換期があって、「XEXEX(ゼクセクス)」や、「レイフォース」の基板では、かなりいい音源が入っていますが、この時代は、「PSG」「FM音源」などのコンピューター音源技術革新が盛んでした。
これも、この「XEXEX(ゼクセクス)」や、「レイフォース」の基板辺りを最後にして、ゲーム機などでは、「CD音源そのまま」に変わっていくので、純粋なコンピューター音源の開発の技術革新は、ここら辺を最後に止まってしまったわけですので、ここら辺が、音源も集大成なわけです。
ようやく最近になって、「VOCALOID」の「初音ミク」の人工音声技術など、コンピューター音源技術の新しい技術革新がされたり、「3D立体視技術」のゲーム技術など、新しく進展してきた技術革新が増えてきたわけです。
つまり、古くからあるタイプの「スプライト」を基本としたゲーム技術は、「XEXEX(ゼクセクス)」や、「レイフォース」の基板辺りを最後にして、映像、音源ともに最後の集大成技術だったので、ここら辺の技術部分が古い時代の絶頂期だったので、いろいろと今でも凄い部分があるわけです。
「XEXEX(ゼクセクス)」の音源は、たしか「CD以上の音域」の再現が可能だった気がします。
「XEXEX(ゼクセクス)」や、「レイフォース」の基板辺りの音源技術を盛り込んだ、新しいゲーム機のサウンドシステムを作れば、「CD音声」を再生していない時の部分に、もっと迫力が出るはずですが、最近は、このような「ハードウェア技術」の提携などは、やっているのか?不明なので、わかりません。
昔は、このようにして「アーケードゲーム」で、最先端ハード技術が作られていって、それが家庭用ゲーム機に生かされていくというサイクルだったのです。
家庭用ゲーム機のハードウェア技術が、かなり高くなるにつれて、そういった事は無くなっていったわけですが、この古い時代の集大成の「XEXEX(ゼクセクス)」や、「レイフォース」の基板辺りの技術は、結局、盛り込まれる事もなく家庭用ゲーム機を進んできたわけですが、ここら辺の基板が、古い時代の技術の集大成だったわけなので、何か、もったいないというか、「やり残した事がある」感じが、ゲーム機のハード技術としては残ったままなわけです。
(XEXEX(ゼクセクス)のゲーム部分)
「XEXEX(ゼクセクス)」で特徴的だったのは、「触手のあるフリント」という物で、シューティングゲームで、「触手付き」の物は、かなり珍しく、他には、「X-マルチプライ」というアイレムのゲームは、自機に触手が直に付いていたのですが、それ位です。
なぜか、自分は、こういったマイナーなシステムのゲームの方が好きなので、当時は、どちらも、けっこう遊んでいたわけです。
「XEXEX(ゼクセクス)」の「フリント」の「地獄突き」という「溜め撃ち」が、けっこう好きでした。
音楽が、当時のハードを最大限に使った音質で(たぶん、現在でもなかなか出せないはず)めちゃめちゃにノリノリな音楽なので、かなりいいです!
「XEXEX(ゼクセクス)」というのは、当時でも、かなりの特殊基板だったので、当時は、ゲームセンターのゲームを家庭で遊ぶブームが、「ストリートファイターII」の時に、はやったのですが、家庭のテレビにつなぐ「コンパネ」という機械で、家庭用テレビに出力できない基板でした。
この「XEXEX(ゼクセクス)」は、当時は、ゲームセンターに対応した専用のモニターで無いと、画面が流れてしまって映らなかったわけです。
現在では、ハードの性能が上がったので、PSP版の「沙羅曼蛇 ポータブル」に「XEXEX(ゼクセクス)」も入っていて遊べます。
(PSP版、沙羅曼蛇 ポータブル)(XEXEX(ゼクセクス)も入っている)
http://www.konami.jp/gs/game/shooting_tsp/index.html
後は、古い当時好きだったマイナーなシューティングゲームが「宇宙戦艦ゴモラ」でしたが、これは、自機がパワーアップすると!「どんどん!デカくなる!」という、とても珍しい巨大戦艦型シューティングゲームでした!
当然!自機が「どんどん!デカくなる!」ので、敵も弾も避けづらくなっていきますが、Bボタン(?)を、押しっぱなしにしながら、移動しながらショットをすると「弾幕照準」が動いて、「弾幕を張りながら、敵の弾も消せる!」という、今とは違った意味での、初めての「巨大戦艦型弾幕シューティング」で、しかも、これが最後でした。
しかし、なぜか?このゲームが、このメーカーのUPLのイメージキャラクター的なゲームになっていました。
クセが、とても強いのですが、「弾幕照準」操作に慣れると、「巨大戦艦」が空中を飛びながら、敵の弾を「弾幕」を張って迎撃していく。という独特のスタイルのシューティングゲームができます!(避けるのでなく、巨大戦艦を弾幕で守るシステム)
ミサイル弾幕迎撃のシステムは、最近になって「ヴァンキッシュ」で復活しました!
後、当時好きだったゲームは、「ダークシールII」というファンタジーアクションゲームでした。
ちょっとお色気な感じの「インテリ魔女お姉さん」と「エルフ少女」が戦うゲームでした。(「ドワーフ」も出る!)
連打をすると、攻撃が、どんどんパワーアップしていくシステムだった気がします。
(ストリートファイターIIの事)
「ストリートファイターII」の方は、この「2」の時に一気に、「格闘ゲームブーム」に火がついたわけですが、当然、「1」もありました。
この当時は、格闘ゲームの方でも、「巨大なキャラクターがアクションできるようになった!」わけです。
「スプライト」ゲームという物は、「8x8」「16x16」「32x32」「64x64」ドットキャラクターといったサイズが主流だったので、当時は、大きめなキャラクターを、なかなか出せなかったわけです。
「ストリートファイター1」の時代には、これも、かなりの特殊筐体であって、「パンチングゲーム」というパンチをしてパワーを測るゲームが、ゲームセンターにありましたが、実は、格闘ゲームだからという事で、そのシステムだったのです!
ボタンは、巨大なパンチングボタンが、2つ位付いていて、「大パンチ」「大キック」は、「強くボタンを殴る」という感じのシステムでした。
しかも!「波動拳」を出すのが、恐ろしく難しいタイミングでした。
この特殊筐体は、自分は、1度しか見た事が無いのですが、しかも、それは「ストリートファイターII」時代です。
これも、「ストリートファイターII」ブームで持ってきたわけではなくて、当時は、地方へ行ったり、商店街の中などでは、「ゲーム筐体は古いまま残っている」事が多かったので、偶然、残っていただけです。
という感じで、実は、この辺りの年代の物が「20周年」に入るのは、けっこう当時の古い時代の集大成技術の集積のゲームが多いので、割と大作につながっているタイトルも多いわけです。