現在、VTuber制御技術の急激な発展中です。
今回は、VTuberの海外での活動について書いていきます。
(インドネシア生まれのVTuber マヤ・プトゥリ(Maya Putri))
https://www.youtube.com/channel/UCyZoDBhW8cLrzZ-dqKdQqEg
まず、「マヤ・プトゥリ(Maya Putri)」というVTuberがいるようで、これは、インドネシアの企業が作っているのでだいぶしっかりした作りです。
当然、インドネシアの企業が作っているので、インドネシア語で話したり歌ったりします。
VTuberは、VOCALOIDではないので、中の人が話しているタイプです。
海外生まれのVTuberは、非常に珍しいです。
(キズナアイ)
https://www.youtube.com/channel/UC4YaOt1yT-ZeyB0OmxHgolA
世界で認知度が1番高いバーチャルアイドルは「初音ミク」ですが、日本で認知度が1番高いVTuberは、「キズナアイ」です。
ついこの間、「キズナアイ バースデーイベント」というのが行われて、その中で、衣裳デザインと、中の人の声が異なる「中国語版キズナアイ」が誕生したので、これから中国でも活動をしていくようです。
「中国語版キズナアイ」は海外では珍しく「アニメ声の中国語を話す人」が中の人の声をやっています。
海外や特にヨーロッパでは、「声優」という職業はあまりなくて、映画の吹き替えの人、ナレーターなどの職業の人がとりあえず声をあてているだけで、キャラクターの個性別に多彩な声優がいる日本のような国はとても珍しく「アニメ声の声優」というのは、海外ではあまりいません。
インドネシア語の「マヤ・プトゥリ(Maya Putri)」と、「中国語版キズナアイ」は、「アニメ声の声優」なので非常に珍しい例です。
(VTuberの海外での活動の問題点)
VTuberの海外での活動の問題点は、そもそも、アニメや、バーチャルアイドル的なものを受け入れられる土壌が現地に生まれるのか?という問題があって、アニメなどが定着しない地域もあります。
インドネシアや中国では、「アニメフェスティバル」の展示会があるので、特に違和感無く受け入れられているようです。
昔と違って欧米でも、日本のアニメ人気で、それほど違和感は無くなってきているようです。
(バーチャルアイドルと、VTuberの技術や展開の違い)
VTuber制御技術の急激な発展で、「初音ミク」のようなバーチャルアイドルが旧世代化してきています。
1番大きなイベント会場での技術の違いは、「VTuber制御技術では、現場の会場の様子を見ながらリアルタイムでモーションを付けられる」事で、会場の人々との親和性がかなり高まります。
「初音ミク」のようなバーチャルアイドル技術では、「反応予測モーション」を付けているだけなので、ムービーを流しているような状態です。
「反応予測モーション」というのは、例えば、
初音ミク「みなさん、こんにちは〜」
観客「こんにちは〜」
初音ミク「みんな来てくれてありがとう」
のように、人間は一定の会話では同じ反応しか返さないので、その観客の反応をあらかじめ予測して、適度な間合いを付けてモーションを作っておけば、対話に不自然さはなくなるという手法で、「海外旅行中での外国語の会話文」も、この手法が便利です。
外国語を実際に話す場合に問題が起きるのは、「自由な返答」が返ってくる文章をこちらから言ってしまうからです。
外国語では、最低限のコミュニケーションが取れないと困るので、こちらから投げる文章は、「YES, NO」で返答できる疑問文にしたりする工夫が必要なわけです。
一方で、VTuber制御技術では、この会場の観客との「自由応答」ができるわけで、もう、VTuber制御技術の急激な発展で、「初音ミク」のようなバーチャルアイドルが旧世代化してきています。
モーションやなんかの綺麗さでは、きちんと作られたムービーの方が、当然綺麗ですが、VTuber制御技術を使った会場の観客との自由な返答が可能な会場の人々との親和性の高さは、今後重要になってくることでしょう。
(海外のVTuberと日本のVTuber技術の大きな違い)
インドネシア生まれのVTuber マヤ・プトゥリ(Maya Putri)は、企業が作っているだけあって、とても綺麗に動いているのですが、日本のVTuber技術と決定的な大きな違いがあります。
アニメの国の日本のVTuberの3DCG制作では、「必ず、顔の表情をたくさん作る」という特徴があって、ボタンで、いろいろな表情が出せます。
特に、日本のVTuberの3DCG制作では、海外では作らない「ドヤ顔」などが普通に入っているわけで、まだ海外のVTuberは表情が非常に乏しいです。
VTuber制御技術の急激な発展中なので、これからも、どんどん変わって発展していくことでしょう。
(日本のキャラクター3DCGで作られる表情)
古典芸能では、表情は、「喜怒哀楽」の4つです。
しかし、アニメ文化では、日本のキャラクター3DCGで作られる表情には、次のようにたくさんあります。
海外では作るのが不可能な表情も多いです。
・ドヤ顔
・ヘコむ
・テンション上がる
・テンション下がる
・やる気が出ない〜
・眠い
・脳筋
・嬉しい
・楽しい
・悲しい
・さびしい
・怒る
・ブチ切れ
・激おこ
・あわれむ
・ドS
・マゾ
・高飛車
・ツンデレ
・あら、お可愛いですこと
最近、急激に増えてきた「VTuber」関連ですが、「VTuber」支援ソフトがどんどん増えてきました!
ドワンゴが先行してやろうとしていた「VTuber」関係ですが、一般ユーザーには莫大なコストやお金がかかったりして無理っぽいので敷居が高すぎでしたが、「VTuber」支援ソフトが増えてきたので、一般ユーザーが、ローコストで、維持費も少なく参加できるようになってきています。
莫大な維持費用がかかるなど、「ユーザーの手が届かない」所に設定しても、うまくいかないでしょう。
(必要な事)
「VTuber」をオリジナルでやろうと思ったら、まず、必要になる事は、
・「VTuber」モデリング
・フェイストラッキングソフト
が必要です。
この段階ですでに敷居が高すぎるのを何とかするために、「VRoid Studio」という「VTuber」モデリングソフトが開発されました。
(VRoid Studio)
https://studio.vroid.com/
「VRoid Studio」は、「3DCGモデリング」の方です。
「piapro」、「pixiv」などで、2Dイラスト絵が描ける人の方が圧倒的に多いので、そういう人達用には、「Live2D」対応のソフトを選びます。
<フェイストラッキングソフト>
次に必要になるのが、「フェイストラッキングソフト」です。
最低限必要になるのは、「webカメラ」です。
「手打ちモーション」で1番めんどうくさかった「まばたき、口パク、首の傾き」などのモーションを、「webカメラ」の自分のモーションから勝手に作ってくれます。
(FaceRig(Steam版))
https://store.steampowered.com/app/274920/FaceRig/
「FaceRig Live2D Module」を追加購入すれば、「Live2Dモデル」も使えます。
PS5は、こんな感じになるのかな?という感じですが、パソコンの方は、常に最先端の事ができるので、Steam版では、すでに、「FaceRig」という「フェイストラッキングソフト」ができています。
もう、PS4は時代遅れでしょう。
ゲーム機や古いパソコンの時代には、「アバター」でやろうとしていたわけですが、「アバター」は、「3DCGモデリング」が荒すぎて全然可愛くないし愛着もわかなかったわけで、ニンテンドーの「Mii」とかは失敗したわけです。
これからは、こういった「VTuber」技術の進展と、「VR」技術の進展で、より実際に近かったり、高品質な状態で、ゲーム中のプレイヤーキャラクターも、オリジナル「VTuber」的なキャラクターで動かせるようになるのではないか?という技術の所まできています。
「フェイストラッキングソフト」は、他にも、「FaceVTuber」、「Wakaru」などがあります。
(FaceVTuber)(MMD対応)
https://facevtuber.com/
(Wakaru(Steam版))
https://store.steampowered.com/app/870820/Wakaru_Ver_Beta/
体の他の部分のトラッキングは、「握る」とか、「指の動きのトラッキング」とか、手用のコントローラーを使ったり、「キーボードから動作を選ぶ」とか、いろいろな方法があります。
「VTuber」関連技術は、今、どんどん進展している最中なので、新しい方式や、「VR」技術を使った「Oculus」的なコントローラーなど、どんどん増えている最中です。