最近、現実社会の方での人工知能開発が盛んになってきて、主に、次の3つのタイプの人工知能が出てくるようになりました。
といっても、それぞれが、リンクしている所もあるので、明確な区別は、だんだんしづらくなっていくものと思われます。
(人工知能のタイプ)
(1) アンドロイドやロボットやフィギュアのような人型などの個体的な形を持った人工知能
(2) 社会全体に面的に広がって存在している人工知能
(3) 人間が衣服のように着たり、装着したりするタイプの人工知能
今までは、(1)のロボット的な人型などの形をした人工知能の話を中心にしてきたので、今回は、その他のタイプの人工知能の発展について考えていきます。
(社会全体に面的に広がって存在している人工知能の歴史)
これが進んでいくと、攻殻機動隊のような社会問題が発生してきます。
これは、時代によって呼び方がどんどん変わっているので用語ごとに説明を書くと、
(1) インテリジェントビル
昭和の時代の1980年代に、それまで紙でやりとりしていたオフィスビルのシステムを、OA(office automation)化しようとしていた運動があって、これは現在で言えば、「LAN配線されたネットワークビル」のような構想なので、すでに実現されています。
この当時は、「OA化」というような言い方をしていました。
当時、「OA化」のブームの影響で、国産パソコンの全盛期の時代が来て、それまで、会社にも家庭にも、パソコンという物自体が無かった時代に、大量に、国産パソコンが売れた時代が到来して、エロゲブームが到来して、お父さん向けのゲームが売れて、「プリンセスメーカー」が売れた時代でした。
(2) ユビキタス社会
2000年頃に、「ユビキタス社会」という言い方がでてきて、「いつでも、どこでも、何でも、誰でもネットにつながる」という発想でした。
冷蔵庫や電子レンジ、クーラーなどのあらゆる家電をネットにつなげた家のような構想でしたが、実際、「何に使えるのかわからない?」という感じになって、「ユビキタス社会」という言い方は、あまり使われなくなりました。
(3) IoT(Internet of Things)(モノのインターネット)
IoT(Internet of Things)(モノのインターネット)というのは、「モノがネットにつながる」だけではなくて、「モノとモノ同士が通信できたりしてつながる事ができる」という事も含まれた「ユビキタス社会」の発展型の構想です。
例えば、Nintendo3DSでは、かえって不便で使いづらい仕様でしたが、「いつの間に通信」、「すれちがい通信」とかで、モノとモノ同士だけで通信してつながる事ができる技術が追加されたわけです。(現実世界では、「通信費」と「セキュリティー」の問題があるので無差別に交信するのは問題がある)
携帯電話同士の赤外線通信とかも、そのような感じです。
「ユビキタス社会」では、「あらゆる物をネットにつなぐ」という発想だったのに対して、IoTでは、「モノとモノ同士だけでも通信できて、つながる」という発想の追加がされた事に特徴があります。
このIoTの構想の結果、現在、自分が指摘しているような、3つのタイプの人工知能が、それぞれ交互につながっていき機能的に全体として動いていく事が可能になった社会の構築が可能になりつつあるというわけです。
ロボットのような個体の人工知能同士が交流して行動していくと、「ハイブマインド型(昆虫型)」と呼ばれる特殊な組織的な行動パターンをとらせる事が可能になります。
(4) スマートシティ(Smart City)
「スマートシティ(Smart City)」構想自体は、けっこう古い時代からあったのですが、最近、再び注目を集めたのは、日本の2011年の東日本大震災の時です。
「スマートシティ(Smart City)」は、「賢い町」の意味ですが、「町自体が賢い」という意味で、「効率化を追求した無駄なエネルギーなどの少ない管理された町」の事です。
簡易ではあっても現在、少し実現はされていて、例えば、日本の「道路の信号機は、交通量に応じて青信号のタイミングがずらされて制御されている」ので、よく車を運転していて不思議に感じた事があると思う人が多いはずですが、「青で進んで、どんどん行ったら連続で青ばかりでスムーズに進めて運が良かったと感じる」というアレの事で、「車は、完全停止させて一速ギヤで発進させる」のが1番無駄なエネルギーが多いので、そういう無駄なエネルギーを使わないようにするために、日本の信号機は交通量に応じて若干、タイミングがずらされています。
日本のコンビニのPOSシステムなんかも同様で、「在庫数管理と、ユーザーの好み分析で、よく買われる商品は、次の入荷で若干数を増やす」とかの仕組みで、運輸や倉庫管理で無駄ができるだけでないようになっているわけです。
しかし、実際の所は、世界で餓死者が多いにも関わらず、「廃棄食品の量は、年間2000万トン」とかあります。
最近、発展途上国の支援調査で、日本のように管理できていないので、「発展途上国の店舗やレストランが出している廃棄食品の量の数千万トン出ている無駄があるのに、餓死者を出しており、先進国から無駄なお金を支援金で出していて、さらに食品を買っている」という馬鹿馬鹿しい問題が指摘されて問題になっています。
(社会全体に面的に広がって存在している人工知能の制御)
それで、最近、自分のブログでは、「ビジュアルプログラミング」の話を書いているわけですが、「社会全体に面的に広がって存在している人工知能の制御」の方でも、IoT製品を使うと、ビジュアルプログラミングのように、「人間がプログラミングした事を、面的に広がった人工知能にやらせる事ができる」というIoT技術の紹介を今回は書いていこうと思います。
(MESH(メッシュ))(ソニー)
http://meshprj.com/jp/
まず、ソニーのIoT製品に「MESH(メッシュ)」というのがあって、これを使うと、アイデア次第で、「自分の好きな物をIoT製品として扱う事ができるように変更できます」
要するに、「自分の好きな物をネット制御できるようになる」という装置の事です。
これを使って、「ロボット的な個体の人工知能」ではなくて、「社会全体に広がって存在している人工知能」の方を自分の好みのように調教できるという事です。
今まで、IoT製品や、「ユビキタス商品」といえば、「ネット接続可能な冷蔵庫」などの商品の発売を待たなければいけなかったわけですが、そういう発想ではなくて、IoT制御パーツの方を販売しようという発想にしたのがソニーの「MESH(メッシュ)」という製品なわけです。
例えば、すでに今ある自分の家や物に取り付けて、「MESH(メッシュ)」に指示を出せば、「自分が家に帰ってきて、ドアを開けたら、面的に広がっている人工知能の方が自動で明りをつけて、省エネ待機モードだった湯沸しポットは再沸騰モードに変更して、風呂は勝手に沸かす」みたいな事をやりたいわけです。
「MESH(メッシュ)」は、ネット制御できるボタンのようなセンサーのようなものですから、まだできる事は限られていますが、「社会全体に広がって存在している人工知能」の方を自分の好みのように調教できる技術がすでにできているわけなので、興味を持っている人は、先端技術で、いろいろと遊んでいる内に、新しい発見をする事があるでしょう。
「MESH(メッシュ)」は、「実際の物を、ビジュアルプログラミングのように制御できる」ので、かなり面白い事ができます。
(IFTTT)
https://ifttt.com/
「IFTTT」というのも、「ネットのように面的に広がっている人工知能」の制御技術の1つに分類できると思うのですが、これは、「いくつかある別々のWebサービスを連携させて、オートで自分の望む操作をさせる」事ができる技術です。
「ネットのように面的に広がっている人工知能」に、「あれとこれの操作をオートでやっといて」と指示できるようなタイプの技術です。
ニュースアプリの「ハッカドール」が、勝手に、「ユーザーの好みのニュースを拾ってきてくれる」わけですが、あんな感じで、「自分のしたい操作をオートでやってくれるように指示を出せる」わけです。
(ハッカドール)
https://hackadoll.com/
(人間が衣服のように着たり、装着したりするタイプの人工知能)
これは、「ウェアラブル端末」のように最近ではいわれて、「腕時計型のスマートフォン」とかです。
これは、21世紀が進んで、22世紀頃になると、だんだん「エヴァンゲリオンのプラグスーツ」とかのSFでよく出てくるような、「衣服のように着るタイプの人工知能」も増えてくるものと思われます。
これらの、「ロボット的な個体の人工知能」、「社会全体に広がって存在しているタイプの人工知能」、「衣服のように着るタイプの人工知能」が、それぞれに交信して連携していくような時代に入っていくわけなので、これらの境目が曖昧になっていくだろうという予測ができます。
そうなってくると、前に自分が、攻殻機動隊のハードSF的な解説で書いたような「ハイブマインド」とかの問題を考えなくてはいけない時代になります。
悪い方にいくと、国が管理し過ぎて、「ディストピア型社会(管理社会)」になる可能性もあるわけですが、個人が、自分の生活が豊かで便利で効率的になるように利用できれば、恩恵はかなり大きいでしょう。
「2020年東京オリンピック」では、「スポーツと、IoT」を連携させたような、いくつかのプロジェクトも進行しているようです。
「スポーツと、IoT」の方では、現在では、「スマートフォンと、万歩計、カロリー計算」とかで健康管理に利用されていたり、「IoTシューズ」とか、「モーションキャプチャー」によるフォーム改善の分析とかに使われています。
これらは、「様々なものをデータ化して、分析し、効率化を追及する」という流れのIoTや、人工知能技術です。
最近、8K映像時代の3DCGは、こんな感じになるのかなぁというハイエンド3DCGで、かぎりなく実写に近い女子高生3DCGキャラ「Saya」が話題になっています。
作ったのは、「TELYUKA」(テルユカ)という夫婦のフリーランスのCGアーティストのようです。
実際に見てもらった方が早いです。
(かぎりなく実写に近い女子高生CGキャラ「Saya」)
http://www.telyuka.com/
(3DCGの傾向)
きちんと、ハイエンド3DCGで、かぎりなく実写に近いように設計していくと、この「Saya」のように、「髪の毛の3DCG表現」とか、「鼻の造形」とかに特に違和感が無く再現できます。
かつての3DCGの限界というか、違和感の強かった部分で、一般の人で、3DCGは気持ち悪いと感じていた人の理由が、
(1) 3DCGの髪の毛の表現が現実とまったく違って変で違和感を感じる(粘土とか、アニメのように、やたらに尖っていたりする表現しかできなかったので。モフモフ毛とかの表現が苦手)
(2) 3DCGの「鼻の造形」が、「鼻の穴が埋まったような表現をする事が多いので苦しそうだ」。これは、アニメの影響で、「鼻の穴」を描くと、かっこ悪い感じになるので、3DCGの方も伝統的に、あまり、鼻の穴を強調しなかったりする傾向で伝統的にやってきましたが、4K、8K映像の時代以降は、普通に実写に近づけて3DCG設計をした方が、むしろ自然な感じになるようです。
この「Saya」にしても、美術の勉強の基本となる、かつての彫像にしても、ヴィーナス像のように、きちんと作っているものは、「鼻の穴」があったところで、不細工になったりはしません。
変な先入観や、アニメ、3DCGの伝統が、まったくはじめて3DCGの人物を見る人から見て、不気味なように見える造形だったわけなので、きちんと美術の鉄則に従って、実際のものを忠実に再現できるようにした方が今後の4K、8K映像の時代以降はいいようです。
「初音ミク」とかのアニメ風3DCGキャラは、そのままでいいかもしれません。
(人工知能「ラブプラス」のようなものは出るか?)
最近は、PS4用バーチャルゴーグルの「PlayStationVR」とバンダイナムコが作った女子高生3DCGキャラの出る「サマーレッスン」が話題になりましたが、最近は、こんな感じで、「PlayStationVR」用の「ラブプラス」のようなゲームは、「サマーレッスン」のようなものに、人工知能を搭載して、コミュニケーションがとれるようなものも出てくるのではないか?と思います。
(人工知能の傾向)
人工知能の傾向では、最近自分が書いているように、現実世界でのロボットテクノロジーを使った実際のハード的な人工知能開発と、今回書いたように、バーチャル空間での人工知能開発とに大きくわかれます。
今度、カプコンが、Nintendo3DS用無料人工知能アプリ「めがみめぐり」(2016年12月8日配信開始予定)のような人工知能アプリを作りました。
こちらは、バーチャル空間での人工知能開発です。
人工知能アプリ「めがみめぐり」は、VOCALOIDのような「音声合成技術」+「人工知能搭載」によって、ユーザーと、コミュニケーションがとれるようになっています。
「めがみめぐり」の場合には、「めがみスピークエンジン(Megami Speak Engine)」という「音声合成技術」で話しています。
(Nintendo3DS用無料人工知能アプリ「めがみめぐり」)
http://www.capcom.co.jp/megami/
人工知能開発は、人類がコンピューターというものを開発した古い当時から構想はあって、20世紀の8ビットコンピューターの時代から開発が続けられてきたのですが、当時は、コンピューターの性能が低すぎて、「人工知能」は、「人工無能」とよく言われてきました。
しかし、21世紀になった現在では、コンピューターの性能が大幅に上がって、さらに関連技術分野が発展してきた事で、かなり高度な事までできるようになりました。
(1) VOCALOIDのような「音声合成技術」ができるようになった
(2) コンピューターが、「文字認識(OCR)」技術や、「画像認識」技術によって、人間が伝えたい内容を見て理解できるようになった。
(3) 音声応答技術で、声で話しかけて、声で返答できるようになってきた。
(4) キュレーション(情報分類整理技術)の発達によって、「人工知能」が「賢い返答」ができるようになった。
「キュレーション」というのは、大量にある膨大な情報を、きちんと整理整頓して使いやすい形にする技術で、現在、キュレーション技術で1番活躍しているのは、例えば、医療の問診のような技術です。
医療の問診というのは、医者が順番に患者に質問をして実際の本当の病気が何であるのか?を考えていくわけですが、キュレーション技術で順番に考えていくと、パソコンの「フローチャート」のようなもので、次のような感じで質問と答えによって分岐していくものです。
人工知能「どこが痛いですか?」
ユーザー「おなかが痛いです」
人工知能「どんな痛みですか?」
ユーザー「(分岐1)キューッと締め付けられる感じ」、「(分岐2)キリキリする」、「(分岐3)ゴロゴロする」
という感じで、「おなかが痛い」原因や病名は、「盲腸」だったり、「牛乳を飲んで、おなかを壊した」、「下痢」、「便秘」などの結果の可能性の高い所まで探っていくものです。
ただ、医療は、しろうと判断はしては危険なので、現在では、「医療用キュレーション技術」というのは、実際の医者が、補佐的に利用して、医者も人間のする事なので、頭や判断から抜け落ちてしまったり、ごく稀な、あまり見ない症状や病気だと忘れてしまったりするミスを、できるだけ小さくする目的で利用しています。
しかし、患者の方が、「医者が怖い」とか「恥ずかしい」とかの理由で、病院に診察に行かないケースも多いので、ユーザー側に、自分自身の体や健康チェックに役立ててもらおうと、人工知能の「医療用キュレーション技術」(といっても、ただのフローチャートの事だが)を使ってもらったりしているわけです。
こんな感じで、20世紀の当時より、現在の21世紀の人工知能技術は周辺技術の発展とくっついて、かなり高度な事が、だんだんできるようになっています。
ここら辺の事を、市販品だと決まりきった事しかできないわけなので、21世紀っぽく、「自分自身で人工知能のバーチャルとフィギュアなどのロボットテクノロジーで、独自機能を追加して作れる土壌が最近できてきた」ので、自分が最近書いているような
・ビジュアルプログラミング
・モーターで動くブロック「Artec Robotist(ロボティスト)」
・MSX的な電子回路制御とかに使える1500円の簡易パソコン「IchigoJam」
・MikuMikuDance
・Vocaloidや、Voiceroidなどの「音声合成技術」
辺りの技術を使えば、21世紀っぽく、「自分自身の独自機能を追加した人工知能のバーチャルとフィギュアなどのロボットテクノロジー」の両方を融合させたような事まで、技術的には可能な範疇にきていますので、興味のある人はやってみましょう。
ここら辺の技術が、もう少し発展していくと、「ハード」、「ソフト」の両方に、「プラグイン」のような形で外部と連携しやすくできる技術開発が完成した場合には、一気に、人工知能技術が加速します。
最近は、「ビジュアルプログラミング」なんかを政府が本格的に教育に導入しようとか、大規模なロボット用のテストコースとかを作ったとかで、そういう関係のエンジニアリングの話を書いていますが、前回の「Artec Robotist」、「IchigoJam」のような段取りの先の話をします。
今回は、電子回路の「モジュール化をしよう!」という話です。
(モジュール化をしよう!(プラモデル、フィギュアに電子回路をくっつけて独自機能を追加する))
昭和の時代の発想で、「この世に無い物は自分で作ればいい」という発想のやり方を説明しているわけですが、今回は、「モジュール化」という話を書きます。
昭和の時代には、電子回路を使って、何かをさせたい場合には、一から、抵抗とかトランジスタとかコンデンサとかの電子パーツを使って電子回路を設計する所から始めなければいけませんでした。
しかし、現在では、「モジュールIC」のような感じで、IC自体に、すでに、いろいろな機能が含まれている電子パーツがたくさん売られているので、昔に比べて、とても簡単に、かなり高度な事ができるような時代になりました。
こういうのを、「モジュール化する」と言って、「モジュール」というのは、ちょうど、パソコンで言えば、「グラフィックカード」のような状態になった物の事で、電子回路の設計は、「モジュール化しておくと、簡単に、いろいろな機能を追加したりできるようになります」
前回の「IchigoJam」や「PanCake」のようなもので、モジュール化したものは、どんどんくっつけて機能を追加できるわけです。
また、モジュール化の利点は、例えば、ドローンや、ラジコンカーなどのような物に、独自機能を追加した場合には、場合によっては、衝突などで、壊れやすかったりしますが、「モジュール化しておくと、壊れた箇所だけ修理して交換しやすい」というメリットがあります。
ただ、パソコンのグラフィックカードのように、「モジュール化した基板をさす」ようなタイプにしたい場合には、パソコンと同様に、全体の電圧などの調整が必要です。
「モジュール化した」パーツのいくつかが、よく使われるようなものだった場合には、モジュールのいくつかを組み合わせた状態で、中国の中小企業に発注すると全部まとめた形の、小さいICに作ってくれたりできますが、お金がかなりかかるので、起業家や、大学向けです。
自分は、エンジニアリングの流れのような所までは知っているのですが、実際に、昭和の当時遊んでいたのは、電子工作キットを組み立てて、プラモデル感覚で遊ぶ所までしかやっていないので、細かい電子回路の設計などは、検索で調べてやってみましょう!
最近書いてきたように、「ビジュアルプログラミング」、「Artec Robotist(ロボティスト)」からの流れで段取りのようにやっていくと、昔と違って、かなり簡単に、電子工作や、メカトロニクスを一般の人でも、おもちゃのようにして遊ぶ事ができる時代になったので、興味のある人はやってみると、フィギュアや、プラモデルに独自の機能を追加して遊ぶ事ができます。
「モジュール化する」、「独自機能をモジュール化して追加(ハードウェア、ソフトウェア)」、「フィギュアを制御して、モーターで動かす」という概念を理解して、そこまでできれば、「人工知能ロボット」が作れる所までできるので、ついに、21世紀っぽい事ができるようになります。
(アンドロイド(人型ロボット)と「モジュール化する」という事)
「モジュール化する」というのが、いまいちわかりづらいので、もう少し詳しく書くと、例えば、昔の国産パソコン全盛期の時代に、「サイキックウォー(Psychic War)」というゲームがあって、その中に、女性型アンドロイドが出てくるのですが、パーツをセットすると機能が追加されるとかそういうのが、「モジュール化する」という事です。
2013年に、宇宙飛行士の実験プロジェクトの1つとして、「キロボ(KIROBO)」という人工知能ロボットを宇宙に打ち上げて、宇宙飛行士の暇つぶしの話し相手役ができるか実験をした事がありましたが、ああいうのは、基本コンセプトとして間違っています。
次のようなエンジニアリングのコンセプトや哲学でないと、アンドロイドや、人工知能は、「ただのおもちゃ止まり」で終わってしまい、役に立たないゴミのようになってしまって、自然消滅してしまうだけです。
自分が考えている理想の、本来の正しいアンドロイド(人型ロボット)の役割やあり方は、
(1) 人間の補佐をする
(2) 人間ができない事の補佐ができる
(3) 人のパートナーとして、「人間の知覚能力の補佐拡大ができる」
人類の文化の進化、進歩の歴史は、「人の知覚能力の拡大」によって、どんどん発展してきました。
前に、ドローンの所で書いたように、「人の知覚能力の拡大」というのは、それまでの人間の五感の能力だけでは絶対に不可能であった学問や技術の発展が可能になるような事で、「顕微鏡や、電子顕微鏡によって肉眼の知覚能力では絶対に知覚が不可能だった病原菌や、ウイルスが見えるようになった事で医学が爆発的に発展した」とか、「ハッブル宇宙望遠鏡によって、より遠くの宇宙の姿まで見えるようになった事で宇宙の歴史や天文学が爆発的に発展した」とか、そういう感じの事ができないと、「意味が全くありません」
人間の場合には、「五感(見る、聞く、におい、触覚、味)」が主な知覚能力ですが、アンドロイド(人型ロボット)のモジュール化の機能追加などでは、「ガイガーカウンター(放射線測定器)」、「赤外線センサー」とかのように、特定の波形を、より正確に知覚できる能力を、人間を補佐し、人の知覚能力の拡大を補佐するアンドロイド(人型ロボット)ができるような事が、とても大事なわけです。
(汎用型の多様化ができるのが「モジュール化する」という事)
アンドロイド(人型ロボット)と「モジュール化する」という事のエンジニアリングでの大きな利点は、人工知能が製品化された場合の難点は、「人工知能は、どれも同じようになってしまう」事で、人間と、人工知能の大きな違いは、「人格」があるかどうかです。
人工知能に「人格」設計を加えないと、どれもみんな同じような反応しかしないという欠点があるのが、人工知能です。
人工知能の「人格」設計をするには、「ペルソナ(persona)」とかの学問が必要になります。
「ペルソナ(persona)」という学問は、「仮面」の意味で、外面に現れている方の人格を表わしたり、演劇の役者の学問に関係するものです。
人間の場合には、さらにややこしくて、「内面的な人格」と、「外面的な人格」の「ペルソナ(persona)」というものがあって、それゆえ、人間同士のコミュニケーションでは複雑な内容となって文明を進化させる事ができるわけですが、「人格設計が無い人工知能」というものは、「どれも、まったく同じ反応や判断しか示さない」ので、人工知能が2つ以上あっても、判断は、1つになってしまって、結局、人工知能だけでは文明はまったく発展しません。
それで、人工知能に人格設計や、思考回路の差に違いを持たせる設計が必要というわけですが、その時に、「汎用型のアンドロイド(人型ロボット)」という基本ユニットに、「モジュール化したユニット」を装着する事で、個体差を作る事ができるのが、「モジュール化する」という事の1番大きな利点です。
例えば、人工知能の性格や人格部分を、「ツンデレ」ユニットという「モジュール化したユニット」を装着すると、人工知能に個性や個体差を作る事ができるわけです。
「ツンデレ」ユニットという「モジュール化したユニット」の例で書けば、そのモジュールの内部には、「ツンデレ用の人工知能の反応、声(音声、CV: 釘宮理恵)、モーション」などが1セットになっているわけです。
「汎用型のアンドロイド(人型ロボット)」という基本ユニットに、「モジュール化したユニット」を装着するというエンジニアリングの設計は、現実の商品化では、とても大事な設計であって、それは、大量生産をしながらも、個体差を付ける事ができるという両面を成り立たせる事が可能になるからです。
このような感じで、アンドロイド(人型ロボット)というのは、人のパートナーとして、「人間の知覚能力の補佐拡大ができる」所まで、コンセプトとして持っていないと、ほとんど意味がありません。
(バーチャルと、ハード的なロボットの両方の人工知能ができたら、次はどうするか)
バーチャルと、ハード的なロボットの両方の人工知能ができたら、次はどうするかという事ですが、例えば、MikuMikuDanceでキャラクターを3DCGになっていますが、これを、3Dプリンターでフィギュアにしてメカトロニクスでモーターで動かせば両方完成するわけですが、3Dプリンターなんかでやっかいなのは、OpenGLとかのCADデータのような正確な座標が必要な事です。
要するに、OpenGL用に、ブラッシュアップし直した3DCGデータがあれば、業務用の高繊細3Dプリンターとか、カーボンファイバー成形をしてくれる業者とかに持ち込めば、本格的な、「サイキックウォー(Psychic War)」に出てくるような女性型アンドロイドのような等身大のものも作れるわけです。
しかし、お金が非常にかかるので、起業家とか、大学の研究でないと無理ですが、メーカーだと、昔ナムコは、大きい等身大サイズの秘書ロボットとかを作っていたので、現在なら、かなりの人工知能アンドロイドを作る事が可能です。(「ゼノサーガ」の「KOS-MOS(コスモス)」のようなの希望!)
人工知能には、個体差が重要だと書きましたが、3DCGのような外見の部分の個体差を作るのも、現在揃っている技術だけで、全て可能な範疇に入っているのが、現代の21世紀という事です。
評価:
--- Max Factory ¥ 5,560 (2011-04-29) |
前に、モーターで動くブロックの「Artec Robotist(ロボティスト)」に3Dプリンターで出力したフィギュアをくっつければ、フィギュアを自由にモーターで動かせるのではないか?という事を書きましたが、今回は、もっと自由に、一般の人でも、メカトロニクスを扱えるようにして、さらに自由度の高い事をやろうという段取りの流れについて書いていきます。
最近、政府が、「小学生の授業に、プログラミングを導入する」という決定をする事なんかをやっていますが、要するに、政府がやりたい事は、一般の人でも、自由自在に、もう少しプログラミングや、メカトロニクスが扱えるようにしたいという事のようだからです。
それで、初心者向けに、これからビジュアルプログラミングや、メカトロニクスを一般の人でも扱えるような事を順番に書いていくので、やりたい人はやってみましょう!
下に書いた段取り通り順番にやっていけば、最終的には、メカトロニクスで、かなりの事ができるようになっています。
(ビジュアルプログラミング)
自分が子供の時代にも、同様のブームがあって、その時は、安価なパソコンのMSXというBASIC言語を簡単に扱えるパソコンがはやった時代でした。
これは、初代ガンダム世代や、初代ファミコン世代と呼ばれる世代の人達ならば、その時代の人なので、よく知っているはずです。
それで、現在では、BASICではなくて、もっと簡単な、パズルを組み合わせていってプログラミングするタイプのビジュアルプログラミングというタイプになっているようです。
ビジュアルプログラミングは直感的に扱えるので、一般の人でも小学生でも扱えるので、次のどれかをいじってみてプログラミングの感覚を覚えましょう。
1番簡単なのは、「Google Blockly」なのでお勧めで、パズルを組み合わせて作ったプログラムは、JavaScript、Python、Dart、XMLの言語へ変換できるので、とても簡単です。
・Google Blockly
・Scratch
・MOONBlock
・プログラミン(文部科学省)
・VISCUIT
(ロボットのモーターをビジュアルプログラミングで自由自在に動かす)
・Artec Robotist(ロボティスト)
(メカトロニクス、電子工作入門をパズルで覚える)
昭和の時代にも、「Artec Robotist(ロボティスト)」のような発想で、メカトロニクスや電子工作をパズルでくっつけて遊ぶだけで電子回路が作れるという知育玩具がありました。
それは、「電子ブロック」という製品でしたが、ブロックの中に、本物の電子パーツが入っているわけなので、電気の計算をしないと電圧などでパーツが破損する可能性があります。
それを、パソコンの画面用にしたのが、「バーチャル電子ブロック」という製品でこれは画面内なので、電子パーツが壊れる事もないので、こちらがお勧めです。
この「バーチャル電子ブロック」で組み上げた電子回路は、秋葉原なんかの電子パーツ屋で同じパーツを買ってきて、はんだ付けすれば、本当の現実の方で電子回路として動かす事ができます。
「Artec Robotist(ロボティスト)」に足りない自分独自の電子回路の機能を付け加えたい場合には、これで追加しましょう。
大体は、プラモデルを改造して、LEDを周期的に光らせるとか、そんな感じの事ができます。
(バーチャル電子ブロック)
http://www.denshiblock.co.jp/vdb/
(はんだ付けのコツ)
ただ電線同士を、はんだでくっつけるのと違って、電子パーツはとても熱に弱いので、「はんだ付けのコツ」というものがあるので教えます。
まず「はんだ」というのは熱に溶けやすい金属ですが、金属の温かい部分にしたがって溶けて移動していって、くっつきます。
ですから、まず、「はんだごて」を付けたい金属の両方の側に熱を伝えておかなければいけません。
しかし、電子パーツは、長時間熱を加え続けるとすぐに壊れます。
また、「はんだ」自体も長時間熱を加え続けると、酸化したりしてしまって接触不良の状態になってしまって、電気を通さない失敗はんだ付けの状態になってしまいます。
この熱を与える時間の感覚が難しいのですが、コツは、はんだごてを十分に温めたら、主に、電子基板の銅の部分と、パーツの足の部分の両方に当るように、はんだごてを当ててから、1秒したら、はんだを流し込んで、また1秒待つと、はんだが伸びていくので、そうしたら、まず「はんだの束」を離してから、「はんだごて」を離します。
はんだごてを先に離すと、手に持っている「はんだの束」が基板にくっついたまま残ってしまったりして、やっかいな事になります。
このような時に「1秒間」が大事なように、数字を数えるコツは、「0,1,2,3」と数える事です。
人間の数え方で、「1,2,3」と数えると人によっては実際には、「2秒間」しか経っていない事が多いからです。
意識して、「0」のスタートの合図を言う事で、「0,1,2,3」と数えると、きちんと「3秒間」になります。
(電子工作キットを買ってきて組み立てて遊ぶ)
「はんだ付け」ができるようになったら、まずは、安い物で、「はんだ付け」のコツをきちんと習得するために、安い電子工作キットを買ってきて組み立てて遊びましょう。
(1500円の簡易BASICパソコンの「IchigoJam」で遊ぶ)
「Artec Robotist(ロボティスト)」に足りない自分独自の電子回路の機能を付け加えたい場合に、「バーチャル電子ブロック」なんかで電子回路の機能を追加しても制御する手段がありません。
しかし、1500円の簡易BASICパソコンの「IchigoJam」のBASICの機能を使って電子回路を制御すれば、「Artec Robotist(ロボティスト)」のように自分で自由に電子回路を制御して扱えます。
こちらは、BASIC言語ですが、それほど難しいものではないし、Nintendo3DS用の「プチコン3号SmileBASIC」なんかのように、最近では、BASIC言語も手近な所にあるので少し勉強すればできるようになります。
「IchigoJam」をやってみて、さらにやりたい人は、「PanCake」もやってみましょう!
(IchigoJam)
http://ichigojam.net/
(PanCake)
http://pancake.shizentai.jp/
(どうして昭和の時代には高度経済成長期が訪れたのか?)
どうして昭和の時代には高度経済成長期が訪れたのか?というと、実は、「何も無かったから自分で作るという時代があったから」なのです。
まず、日本は、戦後と関東大震災で、完全にゼロからの出発となりました。
戦後で、物資も何も無い。衣服も縫って自分達で作りました。ラジオも、はんだ付けして作って壊れたら、はんだ付けして直しました。
このように、「何も無かったから自分で作るという発想の時代」の結果、昭和の高度経済成長期のスタートとなるソニーも松下電器もホンダもトヨタもゼロから小さな町工場から、たった数人の所から始まったわけです。
自分の世代の初代ガンダム世代とか、初代ファミコン世代と呼ばれる世代では、もう戦後直後では全く無かったわけですが、この「何も無かったら自分で全部作ればいい」という風潮は残ったままだったので、自分のようなクリエイティブな事が好きな世代ができあがったというわけです。
そういう事が原因で、MMDクリエイターには昭和率が高いのかもしれません。
秋葉原(あきはばら)というのも、昔は、「あきばっぱら」と発音していたようで、戦後直後は、ただの野原だったようで、そこに、ラジオを修理する為のパーツ屋などの店が集まりだして、物の交流が盛んになると町が発展していくので、現在の秋葉原の前身の町が形成されたようです。
秋葉原という町は、どんどん変化し続けていって、順番に書くと、
「戦後直後のあきばっぱらという野原」→「ラジオを修理する為のパーツ屋などの店が集まる」→「無線屋が増える」→「高度経済成長期に入って白物家電の時代が来たので家電店ばかりになる」→「テレビゲームの時代になって家電店がゲームを扱うようになって、ゲーム店ばかりになる」→「ソフトウェアの時代になって、ゲーム、ビデオ、レーザーディスク、CDなどの店が増える(この原因は、家電は1回売ってみんなが持つようになると売れなくなるが、ソフトウェアというのは「中身を変えれば何重にも楽しめる」という製品なので家電のハードウェアと違って売り切った感が無くて、中身のソフトを変えればゲームやビデオのように何重にも楽しめるので)」→「ゲーム、ビデオ販売の影響で、アニメ関係グッズの店が増える」→「メイド喫茶の時代になる」
という感じに変化していきました。
自分の世代では、秋葉原は、まだ家電がメインの町の時代だったので、「秋葉原といえば、先端都市」というイメージがあって、それは、「まだ、東京ビッグサイトや幕張メッセなどの大型展示場が無かった時代には、秋葉原に行けば先端家電を実際に見る事ができた」からです。
また、自分の世代の時には、まだ国産パソコン全盛期の時代で、「パソコン」というより、「マイコン」と呼んでいた時期があって、「マイコン」というのは、若干、はんだ付けも必要な初期のパソコンの時代で、自分の世代のMSXというパソコンも、BASICや、外部電子回路との連結実験などのような理科のおもちゃのようなパソコンで、現代のパソコンの感覚とはだいぶ違うものです。
MSXに近い感覚のパソコンは、現代では、1500円の簡易BASICパソコンの「IchigoJam」が近い感覚です。
そういった感じなので、「この世に無い物は自分で作ればいい」というフロンティア精神や開拓者精神のようなもので、今回書いたような順番でやっていけば、「3Dプリンタで出力したフィギュアを、Artec Robotist(ロボティスト)にくっつけて、自由に動かして、無い機能の電子回路は、自分で作って、制御を、IchigoJamに持って行けば、かなり自由に何でもできる」はずなので、面白そうだと思った人はやってみるといいでしょう。
自分の世代だと、「電子工作の本」とかを買って勉強したりして、かなり難易度の高いしろものでしたが、現在では、ビジュアルプログラミングができたおかげで一般の人でも、かなりとっつきやすくて、簡単にできるようになったと思います。
MikuMikuDanceを扱った事がある人や、一般のプログラミングができる位の人ならば、電子工作や、メカトロニクスは感覚的に同じようなものなので、やってみれば、現実の世界のフィギュアの方を動かす事ができます。
評価:
Natural Style 工学社 ¥ 2,484 (2016-08) |
最近、子供向けの知育玩具で、「Artec Robotist(ロボティスト)」というのがあって、これを、うまく使えば、「3Dプリンターで出力したフィギュアを躍らせる事が可能」かもしれないです。
(モーターで動くブロック「Artec Robotist(ロボティスト)」)
http://www.artec-kk.co.jp/robotist/
「Artec Robotist(ロボティスト)」というのは、仕組みは、「モーターで動くブロック」のようなもので、さらに、最近はやりの「ビジュアルプログラミング」の発想で、取り付けてあるモーターに対して、「プログラミング的な細かい動作指示を出す事ができる」ので、要するに、「ブロックで好きに作れるロボット」のようなものです。
昔は、アメリカや、ヨーロッパなんかで、強引に、レゴブロックを使って、自作で、モーターを取り付けたりして簡易の実験的な物を制作するという力技がありましたが、そもそも、3Dプリンターの試作機も、誰かが、レゴブロックとモーターなんかをくっつけて試作機を作ってやっていたものです。
今回は、この社会の動きが、今後、非常に重要になっていくムーブメントの1つに確実になる事がわかってきたので、しばらくは、この関係の記事を書いていきたいと思います。
まず、理由としては、政府が、「小学生の授業に、プログラミングを導入する」という決定をする事や、この数年で、日本や世界各地に、「大規模なロボットの性能試験場」が完成した事など、国ぐるみで、やる事が決定したので、確実に、今後、非常に重要になっていくムーブメントの1つになる技術の柱となるわけです。
キーワードになっているものは、
・ロボット制御
・ビジュアルプログラミング
辺りの技術が、今後確実に大きく発展する技術だという事です。
産業技術の歴史の流れというのは、あらかじめ、常に、若干先の近未来について、国や科学者が、ある程度の方向性を決めています。
(産業技術の歴史の流れ)
・蒸気機関(産業革命時代)
・化学産業(20世紀)
・情報化文明(21世紀初頭)(現在の「インターネット」、「スマートフォン」、「ブログ」なんかの時代の事)
・(今後の近未来)ロボット制御、人工知能、ビジュアルプログラミングなど(要するに、「高度情報化文明」の次にくるのは、その「高度情報化文明」を生かした先の産業になるので、「ロボット制御、人工知能、ビジュアルプログラミング」などになるという事)
(3Dプリンターで出力したフィギュアを「Artec Robotist」で躍らせる事ができそう(初音ミクフィギュアダンス))
まず、「ビジュアルプログラミング」から説明すると、昔は、プログラミングといえば、「BASIC」とか、「C言語」のように、文字をうって作っていくものでしたが、現在では、「ビジュアルプログラミング」の普及で、パズルのようになっているプログラムのパーツを組み合わせていくものです。
自分は、もともと、エンジニアリング寄りの人間なので、常に先端技術にアンテナをはっているので、少し先の未来のムーブメントが来る前に、先に、自分がやっている事があって、自分の場合には、ゲームの「Trials」シリーズのコースエディタが秀逸で、これが、「物理演算」の実験装置に使えるとか、前に、だいぶ書いてきましたが、ああいう、「Trials」シリーズのコースエディタのようなものを、「ビジュアルプログラミング」といいます。
自分は、初代ファミコン世代とか、初代ガンダム世代と呼ばれる世代なので、自分の場合には、子供の時代には、テレビゲームという技術自体が、この世にまだ無かった世代なので、自分の世代の近辺では、親が、「ファミコン禁止令」を出している家庭が非常に多かった時代でした。
一方で、「ファミコン禁止令」を出している家庭の方では、親が、「どうせやるなら、ファミコンでなくて、役に立つパソコンにしろ」という家庭が多くて、ファミコンを禁止している家庭では、MSXという安価なパソコンを買っている事が多かったわけです。
そういった理由で、自分の場合には、子供の頃から、「BASIC」の方のプログラムで遊んでいたので、「Trials」シリーズのコースエディタなんかは、「BASIC」が視覚的な形になっているような「ビジュアルプログラミング」の形になっていたので、何も勉強する事もなく、すんなりと使えたわけです。
要するに、昔の「MSX世代」の子供達の状態が現在の子供達の場合には、「ビジュアルプログラミング」の方になってきたという事で、最近、一般家庭の方で、「ビジュアルプログラミング」が、はやっているわけです。
「BASIC」にしても、「ビジュアルプログラミング」にしても、プログラムというよりも、数理論理学(AND, OR, NOTとか。本当は、もっと難しいが)の考え方を身に付けるのには、とても優秀な技術です。
それで、では、3Dプリンターで出力したフィギュアを「Artec Robotist」で躍らせる事ができそう(初音ミクフィギュアダンス)という話に戻すと、「Artec Robotist」は、ブロックで組み立てたパーツを、「ビジュアルプログラミング」によって、細かい指示制御が出せるので、うまくやれば、3Dプリンターで出力したフィギュアパーツをくっつければ(相当軽くしないといけないが)、「初音ミクフィギュアダンス」ができるんじゃないか?という事です。
うまくデータ変換ソフトを作れば、MikuMikuDanceのダンスデータを、モーター制御に置き換えれば、「初音ミクフィギュアダンス」ができるんじゃないか?という事です。
「Artec Robotist」自体が、賢くなる子供の知育玩具で、かなり面白い物なので、興味のある人は、いじってみたら、かなり幅の広い、いろいろな事が可能です。
例えば、「Artec Robotist」では、「変形ロボット」が作れます。
(フィギュアや人形が、ロボットテクノロジーで自由に動かせる時代は、かなり近い)
こんな感じで、「フィギュアや人形が、ロボットテクノロジーで自由に動かせる時代は、かなり近い」のですが、フィギュアは、すでに、関節駆動が可能で有名なので、人形の方の、球体関節人形の方の話をします。
この人形は、ロボットテクノロジーで動かしてしまったら、何かまずいのではないか?という程の気持ちになる球体関節人形が、昭和の時代にあって、「カタンドール」と呼ばれていて、「天野可淡」氏が制作した「魂が入っているように感じられる程の恐ろしい造形美」を持っている人形達です。
「カタンドール」は、「魂が入っているように感じられる人形」+「死の概念まで含まれる程の人形造形美」のある人形なので、これが、ロボットテクノロジーで動くと、実際、本当に生きているみたいで、かなり怖い気がします。
こんな感じで、フィギュアでも、人形でも、「関節駆動が可能」な状態になっている人形は、非常にかなり近い未来には、「フィギュアや人形が、ロボットテクノロジーで自由に動かせる時代は、かなり近い」わけです。
評価:
--- アーテック ¥ 32,800 (2014-07-19) |